50代、独身、幼なじみ――団地で生まれた「なっちゃん」と「ノエチ」のユーモラスな友情を描いた、藤野千夜さんの小説『団地のふたり』。2026年には、小泉今日子さんと小林聡美さんが演じたドラマが、NHK総合で放送されました。そんな『団地のふたり』が、漫画家・志村貴子さんによってコミカライズ。今回は一部を抜粋して、2人の平凡で特別なのんびり暮らしをお届けします。

第1話 山分けにする

 

私には幼なじみのノエチこと太田野枝がいた。

週に三度も四度も。

なんなら毎日顔を見せる。

堅苦しいことを言うけれど、あっさり引き下がるのがノエチだ。