国仲涼子さん

明治、大正、昭和、平成と4つの時代を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代(1897~1996)をモデルとした連続テレビ小説『ブラッサム』(総合、月~金)。主人公・葉野珠(石橋静河)の継母・リョウを演じているのが俳優の国仲涼子さん(47)だ。同僚の島村(工藤阿須加)との関係をとがめられ、小学校を解雇された珠。恋も仕事も失い、ようやく葉野の本家で雇ってもらったものの噂は収まらず、結局本家で働くこともできなくなってしまった。10月21日放送の第18回では、リョウは追い詰められた珠に「逃げんさい」と伝え、東京へ送り出した。国仲さんに、作品に込めた思いを聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:武田裕介)

リョウの「大丈夫」に共感

<珠のことを「珠様」と呼び、愛情をこめて育ててきたリョウ。2人の間には特別な絆が結ばれているようにも見える。厳しかった父・清治(渡部篤郎)の死後、自分に素直に生きる珠の背中をそっと押してきたのがリョウだ>

私は男の子2人を育てているので、女の子への接し方とは違うとは思うのですが、リョウを演じていると「自分が珠の母親でもこう言動うだろうな」と共感できる部分が多くあります。

リョウはよく、珠に「大丈夫だよ」と伝えます。私が子どもに「大丈夫だよ」と言う時って根拠がなく伝えているときもあります。でも、母親のその一言で、子どもはものすごく救われているはず。実は私も幼いころ、母親によく「大丈夫」と言葉をかけてもらい、大丈夫な気になっていたんです。

だから、リョウの「珠様なら大丈夫」には、「娘のあなたを信じているよ」という意味が込められている。自分がプライベートで出産・子育てを経験したことで、母親として自信を持ってリョウのセリフを言えるようになりました。