2017年に一般男性と結婚した平野ノラさん。42歳で初めて妊娠したことを『婦人公論』の取材に対して明かしました。出産についてそれまで考えたことがなかった平野さんの意識が変わったきっかけは…? 2020年11月24日発売の『婦人公論』12月8日号より一部を先行して公開します。(構成=上田恵子)
次は何をしようかと考えた時…
私事ですが、このたび赤ちゃんを授かりました。42歳にして初めての出産です。現在、妊娠6ヵ月に入ったところです。年齢が年齢なので、安定期に入るまではと、周囲に知らせず仕事を続けてきましたが、ここにきて体調が落ち着いてきたため公表することにしました。出産は2021年2月の予定です。
先日、マタニティフォトを撮ってみました。100均で材料を買って手作りした電話をお腹にあてながら、「バブバブ言ってる?」と。(笑)
「子どもが欲しい。よし、作ろう、産もう!」
と思ったのは1年前。以前から身近な人たちに「年齢的にそろそろ考えたら?」とか「卵子だけでも今のうちに採取しておいたほうがいいよ」と助言されてはいたものの、その時は「今は仕事を優先したいし」と聞き流していました。でも、やりたかったことを一通り経験し、次は何をしようかと考えた時、漠然と子どもの存在が見えてきました。
理由はもう一つあります。これまで「まだ子どものことは考えられない」と言う私に、夫はいつも「いいよ、いいよ、好きなことをやりなよ」と言ってくれていました。