モノマネに観察眼は必須です。いえ、たとえモノマネをしなくても「人を見る」のは面白い。そこで今回は独自の人間ウォッチングの目を持つ2人――清水ミチコさんと日ごろから仲良しの黒沢かずこさんと、清水ミチコさんが「大好き」と言って憚らない鈴木拓さんがゲストです。3人の「人を見る」ポイントやいかに。後編もますます盛り上がる「悪口」の話…(撮影=大河内禎)
鼻につくヤツに、男性も女性もない
清水 そこ、威張るところじゃないけど(笑)、鈴木さんの悪口は観察に基づいてるからね。
鈴木 かなり見てますよ。だいたいそういう人は、僕のことを「いつか消える」と思うのか、こちらが目の前まで行って「おはようございまーす!」って挨拶しても、露骨に無視したりします。
清水 それは、かなりひどい。
鈴木 あんまりな態度が続くから、こちらも遠慮なく悪口を言いふらしてたんですよ。そしたら、ほかの芸人が忠告したんでしょうね。あるとき、スタジオの長い廊下の50メートルくらい先から、「鈴木さーん!」って手振られて。「どうも」って挨拶してその脇を通り抜けたあと、「勝った!」って僕、ガッツポーズしてやりました。
黒沢 勝ったんだ。(笑)
清水 でもさ、男性が女性のイヤな裏側に気づくのって珍しいよ。
鈴木 鼻につくヤツに、男性も女性もないんですよ。
黒沢 だから拓さんは、絶対に女性蔑視とかしないと思います。男性も女性も、同等に嫌いになれるので。(笑)
鈴木 おぎやはぎも、「あいつはどう?」って僕に意見を聞いてきます。
清水 鈴木さんで答え合わせか。