イラスト:おおの麻里
耳が聞こえづらくなった、耳が詰まっているような気がする......。そんな違和感を覚えたことはありませんか?放っておくと、いつのまにか難聴になってしまうことも。いつまでも健やかな聴力を保つため、日々できることを伝授します。後半は、日常の暮らしのなかで、ストレスを軽減し、自律神経の乱れを整えるポイントを紹介します。

〈前回はこちら〉
その聞こえづらさは「難聴」かもしれません

 

習慣1

激しい運動は避け、適度な有酸素運動を

「激しい運動は体力を消耗して、耳のトラブル発症のきっかけになる場合が。運動中は大きな筋肉に血液が集まり、その結果、耳管周辺に血液が巡りにくくなるため、症状が出やすくなると考えられます。一方で、運動不足も血流が悪くなり、症状を悪化させる原因となります」(萩野先生)

おすすめは、体に負担の少ない有酸素運動です。分程度のウォーキングやヨガなどがよいでしょう。

 

習慣2

爪の生え際「井穴」を刺激する

「井穴(せいけつ)」を刺激すると、自律神経が副交感神経優位に傾き、リラックスモードに。

「この『爪もみ』は、自律神経免疫学の提唱者の一人、故・福田稔先生が考案された健康法です。名を対象に行った臨床研究の結果では、8割強もの人に聴力改善効果が表れました」(萩野先生)