7歳を超えたらさまざまな病気が
藤 年齢を重ねるにつれ、かかりやすくなる病気ってあるのでしょうか? うちの場合は、オレちゃんが尿路疾患を経験したので、腎臓病を予防するために、腎臓の働きを改善するタンパク質=AIMを活性化させる物質入りのカリカリとウェットフードをあげています。でも、マルのほうはウェットがあまり好きではないようで……。
片川 性別にかかわらず、シニアになると腎臓病にかかる猫ちゃんが増えますからね。やたらと水を飲むようになったり、オシッコの量が増えたりすることで気づく方が多いのですが、血液検査で異常が出た時点で腎臓の75%はすでに機能していないので、早めに予防しておくに越したことはありません。水分たっぷりのウェットを、マルくんにも食べてもらいましょう。
藤 わかりました! お水もたくさんあげなきゃダメですね。
片川 もうひとつ、猫ちゃんの場合、シニアになると甲状腺機能亢進症に陥りがちです。ホルモンが出すぎて代謝が盛んになるので、すごく元気でよく食べるのに痩せてくる。また、糖尿病になることも。踵を床にペタペタつけて歩くようになったら糖尿病のサインです。すぐに病院へ。
藤 たしかに猫って、普通は踵を上げて歩いていますね。
片川 はい。チワワなどの小型犬の場合は、心臓病になる子が増えてきます。お散歩に行っても歩きたがらないので、高齢のせいだと思っていたら心臓病だったというケースも。あと、犬も猫も関節炎になることが増えますね。関節に痛みが生じると、犬は動かなくなる。猫は、高いところに登れなくなったり、爪とぎができなくなったり。爪が太くなって、汚れてきたら要注意です。
藤 なんだか、怖いですね~。普段からマルオレの変化を見ておかなければ。
片川 関節炎を防止するサプリや痛み止めもありますから、獣医に相談するといいでしょう。