自分より年上になった愛犬”こぶし”。この先、やついさんが「こぶしにしてあげたい」と考えたこととは(写真:『うちの犬がおじいちゃんになっちゃった 愛犬こぶし日記』より)
39歳でパグの”こぶし”を飼い始めたお笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうさん。2011年12月27日に迎えてから、家にいる時間はすべてこぶしと一緒に過ごしてきました。しかし仔犬だったこぶしも大きくなり、今や犬として60歳を超える年齢まで成長。自分よりも年上となった日々で、犬が人より早く歳を取ることについて、実感する機会が増えたそうです。そんななか「もしこの先こぶしが寝たきりになったとして、自分には何ができるか」を考えてみたら――。

老犬の入り口の段階で、いろいろと考えられて良かった

こぶしがもっと歳を取ったらどうなるのか考えてみる。人間も犬も歳を取ればいろいろガタが来る。犬は10年くらいで徐々にそうなってくるから、

人間より老化がだいぶ早い。人ならやっと小学生の頃にはもうお爺さん。その時間の感覚の違いでなんとなく忘れてしまうけど、こぶしももう老犬なのだろう。

たしかに真っ黒だった顔も白くなって、かなり白髪が増えた。まだ目も耳も大丈夫そうだけど、きっと見えなくなったり、聞きづらくなったりしていくんだろう。

今はまだ老犬の入り口にいるので自分の足で歩くことができるし、オシッコやウンチもできるし、ごはんも食べることができる。足は腰がヘルニアになったことで少し弱くなったけど、本当に歩けなくなることもあるかもしれない。

逆に言うとヘルニアになったからやっとこぶしが老犬になったことに気付いたのかもしれないなと思った。老犬の入り口の段階で、いろいろと考えられて良かった。