今や誰でも犬用の車椅子のレンタルができる

あるとき、のりちゃんが犬用の車椅子をレンタルしてみようかと思っていると、こぶしの寸法を測っていた。

『うちの犬がおじいちゃんになっちゃった 愛犬こぶし日記』(著:やついいいちろう/カンゼン)

「まだ歩けるのに」と僕は思った。

だけど、確かに本人に負担がないならそっちの方が良いのかもしれない。腰のヘルニアをこれ以上悪くしないで散歩もできるのかもしれないし。この車椅子は後ろ足だけ車になっていて、前足の力だけでどこでも行くことができるものだ。

犬が老犬になると歩けなくなるケースが結構多いのだろう。

元々は自分の飼っていた犬が歩けなくなった人が自作したものらしい。一度何かのテレビで観たことがあったが、まだそのときはこぶしもそれを付けなくてはいけなくなるとは思っていなかったから「老犬の世話もなかなか大変だなー」なんて他人事のように考えていただけだった。

そのテレビでは、自分の犬のために自作していたら、周りから「うちの子にも作ってください」と注文が来るようになったものの、人手が足らず、多くの人が待っている状態だと言っていた。

時が流れて、今や誰でもレンタルができるようになっていることにびっくりした。それだけ犬を大事に飼っている人が増えたんだろう。