いつの世も女性を悩ませる「いつ産むか問題」。Domani元副編集長・下河辺さやこさんのアドバイスは(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「女性活躍推進法」によって身近な存在になった「女性管理職」。しかし「男性管理職が圧倒的多数を占めるなか、管理職としての仕事に不安を感じていたり、昇進すること自体にとまどいを感じる女性は多い」というのが、日本テレビ系列バラエティ『それって!?実際どうなの課』にたびたび登場、「できる女」として注目を集める「Domani元副編集長」下河辺さやこさんです。特に下河辺さんいわく、出産については自分の経験を踏まえて伝えておきたいことがあるそうで――。

面接で「結婚の予定は?」と聞かれた時代

日本企業が女性たちにも男性と平等に門戸を開いたのは実質的にはごく最近。私は1973年生まれの団塊ジュニア世代ど真ん中ですが、私たちの世代はまだまだ数年働いたら結婚して家庭に入る、それが女性の一般的なコースでした。

男の子たちは大学3年生になるころには青田買いされてさっさと内定をもらっているのに、女の子はどんなに優秀でも説明会にエントリーさえさせてもらえず四苦八苦。特に伝統的な日本の企業にコネのない文系女子が総合職として就職するのは至難の業だったんです。

そんな中、シングルマザーとして2人の子どもを育てながら教師を続けていた母を見ていた私は、腰掛けの就職をする気はさらさらなく、男性と同様に仕事ができる企業・職種を必死で探しました。

Webエントリーへの移行期でしたから、腱鞘炎になりながら手書きで資料請求のハガキを書くんですけれど、100枚出したって、返ってくるのはせいぜい3枚くらいというのが普通。面接で「結婚の予定は?」と聞かれることも珍しくなかったんです。