自分を傷つけないための「口封じの術」
いつかはと思っているけれど夫婦で話し合いができずにいる、というお話もたくさん聞きます。
女性の間ではだいぶ理解が進んできましたが、男性はまだまだ卵子が老化することや、出産にリミットがあることを甘く考えていますよね。不妊は女性の責任にされがちですが、半分は男性に理由があることも、ちゃんと知っておいてもらわないといけません。
どうか、どうにかして勇気を持って話し合ってほしい。もし、これから関係が始まるのならば、最初が肝心ですから、ぜひ、まだ甘い関係のうちに理解してもらってください。
理解できない人と関係が深くなると、あとが辛いですよ。早期撤退の覚悟も、ときには必要です!
そして、無遠慮になりがちな近しい関係の人(ときにそれは実の母親だったり親戚だったりします)にバースプランについて聞かれたとき、自分を傷つけないためにぜひ口封じの術を覚えておいてください。
「あなただから言うけど夫婦の間でいろいろ悩んでるの」
「あなただから」「夫婦の悩み」と言われたら、それ以上相手は何も聞けません。もしそれでも聞いてきたら、どんな関係だとしても遠慮なく怒りましょう。そういう人を野放しにしてはいけません。
※本稿は、『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』(著:下河辺さやこ/主婦の友社)
「女性活躍推進法」によって身近なものになった「女性管理職」。だが、男性管理職が圧倒的多数を占めるなか、管理職としての仕事に不安を感じていたり、昇進すること自体にとまどいを感じる女性は多い。なぜ、女性たちが昇進に不安を感じるのか、どうしたら男性優位の社会の中でうまく立ち位振る舞うことができるのか…。日本テレビ系列バラエティ『それって!?実際どうなの課』にたびたび登場し、「できる女」として注目を集める「Domani元副編集長」下河辺さやこが、仕事をする女性たちのリアルな現状をさぐり、現役会社員ならではのバランス感覚で仕事哲学を説く。女性たちの本音に寄り添う、今までにないビジネス本!