写真提供◎青木さん(以下すべて)
青木さやかさんの連載「49歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、49歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「先輩に恵まれているわたしとして」です。

前回「青木さやか「お笑いの仲間と振り返った。〈僕はだから、売れなかったんだと、思う。青木さん、合わせてなかったでしょ〉」」はこちら

先輩に恵まれているわたしとして?

秋晴れのある日、テレビ東京「なないろ日和」さんのロケへ。

テーマは「50歳からの生き方指南」ということで、会いに行ったのは加藤タキさんである。現在77歳。グレイヘアが美しく、キリッとした笑顔が素敵で、雑誌ではよく拝見しており、お会いするのが楽しみであった。いつも以上に入念にメイクをして、いざ。

早朝。目黒区の並木道、ロケ車の隣で立つタキさんは開口一番こう言った。

「さやかさん、わたしね誕生日がとても近いの。それにうちの息子と青木さんのお嬢さんの誕生日もとても近いのよ。お会いするのとても楽しみにしてたの」

わたしの事を調べてきてくれたようで、本当に有り難く恐縮してしまう。集合時間の5分前に到着したわたしだが、タキさんはもっと早くに。ああ話を聞かせていただく前から気づかせてもらうことがある。