ネタ中の「惚れてまうやろー!」というフレーズで一躍注目を浴び、現在では大好きなグルメを中心に年間200回以上のロケを行う“ロケ芸人”として人気急上昇中の「Wエンジン」チャンカワイさん。著書では、物事がうまくいかないときの考え方などを包み隠さず語り尽くしていますが、そのチャンさんいわく「生き残りたいからと、自己アピールしまくるのは大きな誤り」とのことで――。
「自己アピールは3割」まで
僕が所属している事務所には、お笑い芸人やタレントを目指す人たちのための養成スクール「ワタナベエンターテイメントカレッジ」があります。
先日この学校で、僕が講師となって「ロケ・レポーター芸人としての心得」をお話しする機会がありました。
そこで掲げたクリップボードの一つが、
「台本(役割)7割、自己アピール3割」
です。
その日集まった生徒さんは「デビューしたい」「売れたい」とヤル気に満ちた金のタマゴたち。壇上からも、覚えのある熱気がムンムンと感じられました。
かつて、デビューしたての僕や相方のえとうさんも、こんな感じでムンムンMAX。
「みんな、僕たちの面白さを見てくれや! 気づいてくれや!」
と必死だったなあ、となつかしく思い出しました。
当時は「自己アピール10割」だったし、それが芸能界で生き残る、唯一の方法だと思い込んでいました。