コーポラティブハウス
予算を無視してどこまで行けるか――半ばやけですね、私。Mかもしれません、苦笑。狭小戸建てのO社みたいにディスられて、また傷つくんじゃないかとびくびくしながら、不動産好きにとっての一つの頂点、コーポラティブハウスを訪ねることにしました。コーポラティブハウスとは、「みんなで建てる注文マンション」です。時間と手間はかかりますが、新築を、好きな間取りで作れます。
心中、「貧乏人のくせに、ごめんなさい、興味本位で話を聞きにきました」と恐縮しつつ、説明会に申し込みました。きっと「買えないくせにのこのこ来るんじゃない、しっしっ」ってされるんだろうなと、どきどきしていたのですが、果たして、……。
意外なことに、コーポラティブハウスをプロデュースしているX社とY社は、いずれも気持ち良く、快く、話をしてくれました。こちらの懐事情を聞いても嫌がらず、ローンの相談にも乗ってくれました。狭小戸建てのO社では、明らかに、「お前なんかの来るところじゃない、お前に貸してくれるところなんてない」といった扱いを受けたのに。
真逆の応対です。なぜ?? 私の属性は変わりません。貯蓄も資産も変わりません。金持ち喧嘩せず? 少しでも顧客候補になる可能性のある人には、ブランディングもあって、コーポラティブハウスの会社は門戸を開けておくつもりなのでしょうか。
話を戻しましょう。私が話を聞きに行ったのは、ネットで検索して出てきたコーポラティブハウスのプロデュース会社2社でした。えいよっ、と勇気を出して、最初にX社に行きました。X社では、S社長自らが現れ、気さくにコーポラティブハウスの特徴やお金の仕組みについて教えてくれました。知っているつもりですが、社長、そもそも、コーポラティブハウスって、どういうものですか? アラフォーと思しきS社長は、イロハから教えてくれました。
「コーポラティブハウスは、マンションの注文建築だと思ってもらえればいいです。複数の参加者が、一緒に、注文建築でマンションを建てるのです」。分譲マンションと、一戸建ての注文建築のいいとこ取りというわけです。