SNSなどを通じて”映える”収納を目にする機会が増えましたがーー(写真提供:Photo AC)
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに6000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「今の時代ならではの悩み」です。

今どきの悩み1「SNSの真似をしてもしっくりこない」

5月も半ばを過ぎました。新年度のスタートからしばらく、ゴールデンウィークも終わり、落ち着いて家の片づけに取り掛かれそう。そんな頃でしょうか。

今回は、よく頂く「今どきならでは」といえそうな収納に関するお悩みとその対処法を3つご紹介します。

まず一つ目。

最近、片づけにまつわるインスタグラムやYouTubeなどを見て、同じような”映える”収納を目指す方が増えました。美しく綺麗な収納を見て憧れる気持ち、とてもよくわかります。

でも、それと共に「見た目を重視したら、結果として使いづらくなった」という感想をよく聞くようになりました。ご本人は感じなくても、「夫や子供が片づけにくいと言っている」、という声もしばしば。