人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

寂しさや孤独を感じやすい

シニアにとって、日常生活とはズバリ「寂しさに耐えること」ではないでしょうか。

たとえ、長年連れ添った相手と仲よく暮らしていても、子どもや孫と同居していても、年を重ねれば、自分の兄弟姉妹や親しい友だちが他界するケースは多くなっていきます。

自分が置き去りにされたような感じがしたり、これまでの人生を共に過ごしてきた相手を失った悲しさに落ちこんだりするのは避けられないでしょう。

そうした寂しさや孤独は、時として、人と関わろうという気持ちや外出しようという気持ちを失わせることがあります。

しかし、出かけない限り、一日中誰とも話す機会がない生活になりがちです。

やはり、趣味の集まりや外食、スポーツなど、自分が楽しめることを積極的に見つけて外出することが、寂しさや孤独をまぎらわせる方法でしょう。