圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第57回は「いつかは言ってみたい言葉」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
「年齢は単なる記号」
「年齢は単なる記号」
そう言ったのは、夏木マリさんと叶姉妹のお姉さんの恭子さんでした。
いい言葉です。
私もそんなかっこよくファビュラスな女になりたいと、
「年齢は単なる記号」と涼しい顔をして言うことを目標にしています。