奥山和由
おくやま・かずよし
プロデューサー
1954年生まれ、東京都出身。20代後半からプロデューサーを務め、『ハチ公物語』 (87)『遠き落日』(92)『226』(89)などで興行収入40億を超える大ヒットを収めた。 一方、『その男、凶暴につき』(89)で北野武、『無能の人』(91)で竹中直人、『外科室』 (92)で坂東玉三郎など、それぞれを新人監督としてデビューさせる。『いつかギラギラ する日』(92)『GONIN』『ソナチネ』(93)などで多くのファンを掴む他、今村昌平監督 で製作した『うなぎ』では、第50回カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した。94年 には江戸川乱歩生誕100周年記念映画『RAMPO』を初監督、98年チームオクヤマ 設立後第一弾の『地雷を踏んだらサヨウナラ』は、ロングラン記録を樹立。スクリーン・ インターナショナル紙の映画100周年記念号において、日本人では唯一「世界の映画 人実力者100人」のなかに選ばれる。日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞、日 本映画テレビプロデューサー協会賞、Genesis Award(米国)他多数受賞。18年、自 身が監督したドキュメンタリー映画『熱狂宣言』が公開。近年では更に18年『銃』(企 画・製作)、19年『エリカ 38』(製作総指揮)、20年『銃 2020』(企画・製作)、20年 『海辺の映画館』(エグゼクティブ・プロデューサー)21年『女たち』(制作)、23年『ランサム』(製作総指揮)に携わる。19年には『黙示録 映画プロデューサー・奥山和由 の天国と地獄』(春日太一著)が出版され話題を呼んだ。