「一切の鳴り物を禁ず」を今も守る高湯温泉

大好きなのが、高湯温泉。江戸時代から続くしきたり「一切の鳴り物を禁ず」を今も守る、静寂に包まれた山奥の温泉地です。白く濁った硫黄のにおい豊かな温泉は、旅情たっぷり。

「こういうザ・温泉浸かりたかった〜!」って嬉しくなっちゃう湯なのです。趣ある旅館で、福島のおいしい地酒とグルメを堪能する旅行がかないます。周りには旅館しかないので、おこもりがしたいときにぜひ。

大好きなのが、高湯温泉(写真提供:Photo AC)

ちなみに、高湯の近くには、私の大好きなぬる湯が湧く微温湯(ぬるゆ)温泉(名前もぬる湯!)もあります。

土湯温泉にある「不動湯温泉」も大好きです。2013年夏に火災によって焼失してしまい、現在は日帰り入浴のみで復活されています。私が訪れたのは、火災よりわずか2週間ほど前のこと。

山の温泉というと、「硫黄!」「濃厚!」とガツンとくるものが多いですが、ここはちょっと違いました。

山そのものが溶け出したようなやわらかさとつるやかさで、総檜造りの湯船にとろとろと注がれていて、なんとも優雅です。渓流沿いに造られている混浴露天も野趣あってよさそうでした。

宮城県の鳴子・秋保温泉と並んで、奥州(東北)三名湯のひとつに数えられている飯坂温泉もいいところです。福島駅から飯坂温泉駅までは20分ほどで、アクセスも楽々。

アッツアツでつるさらな温泉が心地よいです。温泉街が充実していて、散策も楽しめるのがすてき。街のシンボルである「鯖湖湯」は、外観も内観も和モダンで美しいです。