明るく楽しく乗り切るために
数多くの女性の肌に触れる中で、更年期世代の女性たちのからだや心の変化を感じ取ってきた小林さんは、次のようにコメントを寄せた。
「こんにちは。小林照子です。現在88歳。今も現役で美容研究家、メイクアップアーティストとして働いています。
人生100年時代と言いますが、やはり88歳になると体の色々なところの劣化が感じられます。私が更年期の頃、自分の体のことも含め、更年期のことを、お医者様と共に色々と勉強できたことが、今実に役立っています。
メイクアップアーティストをやっていて、色々な方に直接触れるということが多かったんですね。その時に、どうしてこの時期に皆さんの心や体が変わるのだろう、と感じていました。性格まで変わってしまうような人までいて、そういう人をたくさん見てきたんです。これは若い時にはわからない変化ですよね。こういう時期にすごく変化がある人、非常に落ち込んでいく人もいれば、何事もなく通過していく人もいる。
その中で、心も体も萎えていく時期は、だいたい40代後半〜50代に多いというのは、私の実感として若い時から発見し、自分なりに研究をしてきました。そのころは、更年期に対する情報があまりに少なかった。そこで非常に不安を感じたり、心が落ちていく人たちをたくさん見て、知識や正しい情報を得ることが重要だと感じていました。
そして、時代がどんどん変化して、今は更年期の情報がたくさんある。むしろ溢れるほどあって、かえって混乱が起きているのではないかと思います。そこで皆が話し合えるとか、正しい情報を得ることができるとか、そのようなソサエティができたらどんなにいいだろうかと、私自身もずっと思ってきました。美容的に救えることが、いっぱいあるのです。
私が普及している〈美容的な生き方〉は、思春期、更年期、そして高齢者にも非常に寄り添えるものです。私自身が一般の人たちが更年期をどう過ごせばいいか、というを研究してきたおかげで、高齢者にも役立つ情報がたくさんあることがわかりました。自分自身も含め、あの時に勉強しておいて本当によかった。
これから、皆さんが人生100年時代を謳歌できるようするためには、更年期になる前に、または更年期最中だったとしても、正しい情報、正しいケアの仕方を身につけられることをお勧めします。それは高齢社会を迎える私たちにとって、とても必要な勉強だと思っています。
皆さんと会場でお目にかかることを楽しみにしています。」
更年期を正しい知識を持って、ケアし、明るく楽しく乗り切るために。更年期について学び、話し合っていく。そのきっかけとなるイベントとなりそうだ。