(イラスト:黒猫まな子)
みなさんは日頃、女性器まわりのお手入れをしていますか? 年齢を重ねるほどトラブルが起きやすい部位だから、正しいケアが必要です(構成=島田ゆかり イラスト=黒猫まな子)

<前編よりつづく

洗いすぎないことと、保湿を忘れずに

このようにさまざまなトラブルがありますが、改善するための対策は2つ。「保湿」と「骨盤底筋トレーニング」です。顔のスキンケアをするように、足腰の衰え予防にウォーキングをするように、フェムゾーンのケアをすることで現状維持、あるいは今よりもよい状態に整えることができるのです。

保湿については、何よりも洗いすぎないこと。ボディタオルなどは使わず、手で外陰部から腟口あたりをやさしく洗います。外陰部の襞の間なども丁寧に洗ってください。このときに、指先の感覚で自分の性器の状態を確認します。硬くなっていたり、たるんでいたりしないか。浴室に手鏡を置いて、確認するのもよいでしょう。

お風呂上がりには、ボディミルクなどを外陰部にも塗布し保湿しましょう。敏感肌の人や保湿剤がしみるという人は、pHが調整されたフェムゾーン専用品を使うのがおすすめです。

ただし、保湿剤がしみる人は、すでにGSMを発症している可能性が。その場合は、日々しっかり保湿を行うことでGSMが改善し、進行を食い止めることにつながります。それでも症状が改善しない場合は、女性泌尿器科や婦人科を受診しましょう。