全てのパフォーマンスに共通するのは「運動」

どれも圧倒的パフォーマンスです。人間がやっているのに、神の存在さえ感じるような技の数々。どれも全く異なるジャンルの、全く違う表現ですが、これら全てのパフォーマンスに共通するのは、「運動」です。

「フライパンにオイルをひいて卵料理をつくる」のも、「チームを代表して新製品のプレゼンを行う」のも、「スマホ画面でお気に入りの動画を視聴する」のも、「ノートに計算式を書いて解を導く」のも、「文字情報を追いかけて小説を読破する」のも、全て「運動」なしには成立しないのです。

運動には、「意図的な運動」と「意図的でない運動」があります。

たとえば「心臓や内臓が動く」というのは意図的でない運動です。自分の意思で心拍数を速めてみたり、膵臓から分泌される膵液を今年は例年より多めに出してみたり、宿命のライバルよりも膀胱を大きく拡げてみたり(そこ張り合ってどうする?)するのは無理なように、それらは自動的に調整されています。

「熱いものに触れた時、瞬間的に手を引っ込める」のように反射的に行う運動も、意思は介在せず脊髄レベルで起きるので、意図的でない運動に入ります。

反射的に行う運動も、意思は介在せず脊髄レベルで起きるので、意図的でない運動に入ります(写真提供:Photo AC)