「リサイクルセンター」とのお付き合い

三つ目は「周りとのつながりがある」。

この家を買って一番良かったのは娘の家にも近いことです。

元気といっても、70代、この先何が起きるか分かりません。

いざというときに、早く駆けつけてくれる身内がいることは安心でした。

娘の子ども、孫の面倒も気軽にみることができますし、働きながら子育てをしている娘にとっても安心になっています。

少しでも娘の助けになっているとの気持ちは、遣(や)り甲斐(がい)につながり、また孫と一緒に過ごす時間はよい刺激になりました。

四つ目は「前の住まいから近く、土地勘がある」。

引っ越し先が近いのは、越すのがそれだけ楽、料金は距離によっても決まるので安くなります。正式の引っ越し前に、小さな荷物を持ち何度も往復しました。

当時はまだ「捨て活」に励んでいたわけではなく、アパートには数多くの着物がありました。

引っ越しの時期が決まると次々と処分。家具や洋服、着物など、捨てるに惜しいものは区のリサイクルセンターに。

ここから私の「リサイクルセンター」とのお付き合いが始まります。

その後「プチプラ節約」生活をするようになり、手放すものを持って行っては、百円程度で洋服を買い、それをリメイクして楽しめるようになったのは、リサイクルセンターのお陰です。

※本稿は、『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。

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72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(著:紫苑/マガジンハウス)

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年金月5万で暮らす紫苑さんが節約する上で学んだ「自分を本当に幸せにしてくれるお金の知恵、工夫、考え方」を40の言葉とともにお伝えします。