五木さんファンの皆さんのクリスマス

今回の『明治座』では五木さんのファンの皆さんの様子にも感心させられました。それは、ペンライトを持った五木さんファンの皆さんが、五木さん以外の歌手の出番のときにもペンライトを振ったり、掛け声をあげたりして応援されていたことです。五木さんの“教育”が行き届いているんですね。共演が多い「ベイビーブー」さんやレオンくんのときは、特にペンライトが光っていました。

後輩のコーラスグループ、ベイビーブーと。左からシノブ、ケン、五木さん、チェリー、ユースケ、ユウ

そういえば、クリスマスシーズン、五木さんのディナーショーのためにファンの皆さんがドレスアップをして『ザ・プリンスパークタワー東京』(旧『東京プリンスホテル』)のロビーを埋め尽くしている光景を何度も見たことがあります。

大袈裟ではなく、ほぼ全員、ロングドレスをお召しなんですよね。社交ダンスの大会でも、こんなに華やかにはならないのではないかというぐらい、赤とかブルーとかグリーンとかのキラキラ素材のドレスでクリスマスイブとクリスマス当日、五木さんのファンの皆さんは“東プリ”に押し寄せるというわけです。

大ヒット曲をたくさんおもちで、歌声もずっとお変わりなく、スタイルをキープ。色気もあって、ジョークを交えながらのトークや、抜群の記憶力が醸し出す想い出話も楽しくて、しかも後進のために演歌・歌謡界を盛り上げようと今も尽力していらっしゃるのでした。

今回はお見かけしませんでしたが、これまで五木さんの座長公演では、御着物をお召しになって、会場の後方でステージを見守ったり、関係者の方に挨拶をされたりする妻・和由布子さんの姿を私は何度も目にしています。1989年に五木さんと結婚したのを機にキッパリ芸能界を引退。しっかりと五木さんを支える和さんの存在もまた、ファンの皆さんが五木さんを応援し続けるための“安心材料”になっているのでしょう。

「昭和歌謡ブーム」を牽引している大ベテラン、五木ひろしさんのステージ。また機会を見つけて観に行こうと思います。