はやく孫を見せてあげたかった

一方で、「ついにそのときがきたんだな」という思いもありました。母は私が小さいころから心身の不調を抱えていて、特に胃の調子がすごく悪かった。日本にきている間、ずっと入院しているようなこともあって、正直、母になにが起きてもびっくりしないよう、ここ数年は心の準備をしていたつもりでした。

子どもがほしいと考えるようになったのも、母にはやく孫を見せてあげたかったからです。そうしたら幸いにも夫との縁ができて、息子を授かりました。

ただコロナ禍でハワイと日本の行き来が難しくて、ハワイに行けたのはお腹が大きいときに一度だけ。母に夫を紹介できたのはうれしかったけれど、赤ちゃんはワクチンが打てないから、産後はハワイには行けませんでした。それは本当に心残りですね。

亡くなった母を日本に連れて帰るかは、ずいぶん悩みました。でも、最後に過ごす場所としてハワイを選んだ気持ちを尊重してあげたいな、と思って。だからお墓はハワイにあります。

母がお世話になっていたカウンセリングの先生のところにも、オリバーと一緒に行きました。オリバーは22歳だけど本当にしっかりしていて、「ママはここよりもっといい場所に行ったんだ。だからいまは幸せなんだよ」と言ってくれたんです。

でも突然、大切な家族を失った私たちの心のダメージは大きいものでした。なにかもっとできたのではないか、と自分を責めたり後悔したりもしましたから。カウンセリングというプロの力を借りることの大切さを実感しました。