なぜ自分に注目するの?《ひとり会議》の効果

ひとり会議の目的は、自分に意識を向けることです。ほとんどの方は、忙しく、つい他人の目を気にしてしまい、自分のことはおざなりにしがちです。そのため、自分軸で物事を考えるクセがついていません。でも、誰よりも大切にしなくてはいけないのは、ほかでもない自分自身。

自分のことを大切にできない人は、自分の体にも気を配ることができないので、やがてそれがウォーキングの基礎となる姿勢、歩き方、体のかたさ(=ストレッチ)の状態にも現れてくると私は考えます。

体を整え、よりよく歩くためには、ひとり会議で自分を知ること。次のページの質問シートを使いましょう。1問あたり1~2分、直感で答えてください。

まずは、質問【あなたの長所は?】で、自分の好きなところをできるだけたくさん紙に書き出します。好きなところは、「買い物が上手」「唇の形がキレイ」など、どんな些細なものでもOK。まずは自分のいいところにフォーカスして、自分を好きになりましょう。

次に質問【あなたの短所は?】で、自分のマイナス面も見つめましょう。マイナス面は言い換えれば、改善点。欠点をあぶり出すことで、「自分を変えていく」ヒントになるはずです。質問【あなたの好き嫌いは?】【どんな環境が理想?】は、自分でも気づいていない一面を発見できて、自分を知る助けになるはずです。

このように、ひとり会議は言ってみれば「心の筋トレ」。続けるうちに自分の輪郭がくっきりし、どうすればよりよい自分になれるかが見えてきます。心がブレにくくなり、それが歩き方にもいい影響を与えます。

『人生が「楽しい!」であふれだす ポジティブウォーキング!!』(奥田詠子:著/KADOKAWA)