「ずっと肌にへばりついて離れない」

三重までは無色透明の優しい温泉や、海沿いの塩辛い温泉など、個性がわりと似ている湯に浸かっていたので、「ぬるぬるな温泉」は初体験でした。

当時の私のレポートには、「ずっと肌にへばりついて離れない」と興奮が残っています。

『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(著:永井千晴/幻冬舎)

猪の倉温泉は、人生でおそらく50湯目ぐらいの温泉で、それからさまざまな「ぬるぬるな温泉」に出会うことになります。

いま浸かったら、当時以上の感動はないかもしれませんが、私にとっての温泉観が大きく変わった出来事でした。