ライフスタイルや時代の変化で不要になるものも
では、あらためて食器の減らし方について考えます。
汚れや欠けているものは処分しやすいので考えるまでもなく、それ以外に該当するものが捨てにくい、ということになります。そこで、まずは未使用の食器がないか、そしてなぜ使わなかったかを確認。続いて、同じ用途でたくさん持っているものがないか、チェックしてみましょう。
たとえばあるお宅の片づけでは、日本酒用の小さなグラスがたくさん出てきました。
以前は来客をもてなす時に使っていたそうですが、来客自体が減ったのと同時に、夜のおもてなしの機会も減り、お酒を出さなくなったので、気づけば数年使用していませんでした。ですので、自分で使う分などを残して、多くを処分しました。
一方、あるお宅では、食器を押し込んでいた覚えのある食器棚の一番下の引き出しがもはや開かない状態に。なんとか開けてみると、やたらと重い食器や大皿がごっそり。今では使わないものばかりだったので、そっくりそのまま処分したそうです。それで「まるまる一段空いた」と喜んでいました。
ほかに出番が少ないものの代表格は、洗いにくい形状の食器、景品で貰ったお皿やグラスなどでしょうか。それから、デザインが古くなってしまった食器。引き出物などで頂いたものなど、何十年も使わずにそのまま箱に入れたまま、というケースもよく聞きます。
いずれにせよ言えるのは、ライフスタイルや時代の変化を経て不要になる食器は、現実としてある、ということ。そうしたお皿はまだ使える状態であっても、処分する候補のひとつと考えて間違いないでしょう。