たかみさん「声優に限らず、テレビ番組に出たから良いというのはわりと幻想です」(写真提供:Photo AC)
アイドル並みの人気を博すのも珍しくなくなった「声優」。一方で労働条件悪化への懸念などもあり、令和3年4月1日から、声優も労災保険への特別加入ができるようになりました。声優事務所・スタイルキューブ代表取締役社長・たかみゆきひささんは、競争の激化で声優業だけでは食べていけない状況が生まれ、取り巻く環境はさらに変わりつつあると言います。そのたかみさんいわく「タレント的な業務が増えたといっても、大きな仕事の部分は昔から大きく変わっていない」そうで――。

アイドル声優の業務

「アイドル声優」……タレント的な業務の増えた声優といっても、実のところは大きな仕事の部分は、昔から大きく変わっていません。

基本はオーディションをとにかくどんどん受けて、小さな役から経験を積み重ねて、そしてゆくゆくは大きな役を手に入れることになります。

近年で増えた業務の内容でいうと、楽器の練習とSNS運用とネット配信があるでしょうか。

スタイルキューブでは楽器を無理にやらせることはありませんが、業界的には事務所が主導したり、もしくは個人の意志で、戦略的にひとつくらい楽器をこなせるようにするケースは増えていると感じます。

楽器を使った作品も多くなりましたし、そうすることで、請けられる仕事の幅を広げられる。そういったところを意識することも、業務の一環になっている印象はあります。音楽に関係したことだと、ダンスが得意な方もかなり増えました。