【施工事例・部屋が寒い・暑い家のケース】
→補助金を使って断熱リフォームを

●窓を二重サッシにして快適に

断熱リフォームと言うと「壁」の修理をイメージする人が多いのですが、実は多くの熱を流出させているのは「窓」。冬は室内の熱の52%が窓から逃げ、夏は74%の熱が窓から入り込むと言われています。

また、カビの原因になる結露は、窓の外側と内側の温度差により発生。窓を断熱化すれば寒さだけでなく暑さも改善でき、結露も防げる。さらに外からの騒音対策にも有効と、まさにいいことずくめです。

断熱リフォームでもっとも手軽な方法は、窓を二重構造にすること。現在の窓の内側に新たな窓を取りつけて二重サッシにする方法ですが、施工が簡単でマンションでも許可が下りやすいので、私もよくおすすめしています。

二重サッシの工事には、現在国や自治体の支援制度があり、大きな費用をかけずにできるメリットも。国の補助金制度としては、「先進的窓リノベ事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」「次世代省エネ建材の実証支援事業」などがある一方、地方自治体には「二重窓リフォーム補助金制度」なども。

申請は個人ではなく、登録施工業者から行うのがルールのものもあります。複数の補助を併用できる場合もあるので、調べてみるといいでしょう。

 

(イラスト◎ひしだようこ)

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