身のまわりに、栄養になるものばかりあった
渋柿の皮をむいたら、普通は捨てるのに、干してカリカリにして、それがキャラメルの代わり。もぐもぐもぐもぐ。すごく甘いんですよ。
普通、干し柿の皮なんて捨てるじゃない? ところが日光に当てると、ビタミンDはあるしBもあるしで、すばらしいの。
それをもぐもぐ食べるんだけど、子どもはぜんぜん嫌じゃないの。「おいしい!」って食べるわけ。
そこに母が、「これはキャラメルの代わりよ」なんていうから、「へー、そうなんだ」って。
身のまわりに、栄養になるものばかりあったのね。
今思えば、そのころの食事って、オーガニックで、おしゃれといってもいいくらい。
そのときの食べ物が、いろいろと健康につながってる感じですね。
だから、経済的には貧しい時代だったのに、内容はけっこう豊かだったのかなって思って、ひそかにご機嫌なんです。
そのころのおかげで、今元気なんだと思うんですね。
※本稿は、『86歳の健康暮らし ─ だれにも言っていないひみつの健康法』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『86歳の健康暮らし ─ だれにも言っていないひみつの健康法』(著:田村セツコ/興陽館)
86歳の健康法が大反響! 現役イラストレーター、田村セツコさんのひみつの健康法あれこれ大公開!
からだと心がラクになる処方箋。毎日の生活のすきま時間にできるちょっとしたカンタン健康法を紹介していきます。
若々しい心とからだで生きる秘訣が満載の1冊です。