両親からもらったものは大きいです

母は、私が男の子ではなく女の子になりたいという気持ちがあることを学生時代はどうしても認めてくれなかった。私も家族と暮らしている時、「自分は男の子なんだ」っていう現実を突きつけられるように感じ、それが嫌で家族の元を一時は離れていました。

でも、しばらくして見た目もすっかり女の子の“はるな愛”になってから母の元を訪れた時は、母も覚悟ができたのか、ありのままの私を認めてくれるようになったんです。そこからまた仲良し親子に戻ることができました。今でも母とは毎日のように電話をしています。素敵な舞台を見たら母にも見てもらいたいので、奈良から東京に招いたり、大阪で合流して食事をしたり。なんでも話すことのできる母は本当に大切な存在です。

私はもともと歌が好きだった父の影響で演歌を歌うようになりました。父は私のことを村田英雄さんみたいな歌手にしたかったそうです。歌手にはなれましたけど、方向性はだいぶ違いました(笑)。でも私の声質は演歌が合ってるので、外国のライブでもたくさん日本の演歌を歌わせてもらっています。それは父が与えてくれた私の財産ですね。