女性の別が意識されるように

でも時代が降ってくると、正妻とそうではない女性の別が意識されるようになる。 

好例は織田信長でしょうか。

信長の父の信秀は、土田御前という女性を正室としました。彼女は出自に複数の説があるように、さほど高貴な家の出身ではありません。でも「正室」という待遇を受けていた。そのことが重要です。

それで、彼女が生んだ中で長子である信長が、「うつけ」といわれながら後継者として遇された。信長には兄の信広がいましたが、彼は正室所生でないので、庶長子とされた。