糖質制限=水分が減っているだけ

確かに、糖質を減らすと一時的に体重は大きく減ります。結果が出やすいので、早くやせたい人が飛びつくのでしょう。

ところが、これは水分が減っているだけのこと。どういうことかというと、糖質はグリコーゲンという形で肝臓や筋肉にたくわえられますが、ここに水分がくっついています。そして、グリコーゲンを消費すると、それにともない、水分も体の外に出て行きます。

『科学がつきとめた 中年太りのすごい解消法』(著:山田陽介/エクスナレッジ)

一方、脂質は燃えても水分はほとんど減りません。「水と油」という言葉があるように、脂質にはもともと水分が少ないのです。

糖質を消費して体の外に出て行く水分量は、糖質1に対して水分が3の割合です。糖質を1g消費すれば、水分が3g出て行くわけです。

つまり、低糖質ダイエットを行うと体重が減るのは、体の中の水分が失われているからなのです。

体内にはつねに一定の水分が保持されていなければなりません。その保持されるべき水分が出て行くということは、体が脱水に近い状態になっているということになります。

このため、低糖質ダイエットで体重を減らそうとしても限界があります。そこで低糖質ダイエットをやめてしまえば、体重はすぐに元に戻ります。