低糖質ダイエットは太る?
『ネイチャーメディシン』という医学誌に掲載された論文に、低脂質の植物性食品がベースのダイエットと、動物性の食品がベースのダイエットを比較した研究があります。
前者は野菜を多くして脂質を減らす、従来の王道的なダイエット法。後者は低糖質だけど脂質が多い食事。つまり低糖質ダイエットのような食事です。
この2つのグループに分けて、ビュッフェスタイルで、好きなだけ食べてよいという方法で研究は行われました。
すると、植物性食品がベースの低脂質の食事のほうが、摂取カロリーが少ないことがわかりました。
一方、糖質制限の脂質が多いグループは、同じくらい食べていても、摂取カロリーが増えてしまいました。その理由は、1gあたりのカロリーは、脂肪が9キロカロリーなのに対して、糖質は4キロカロリーとなっているからです。
ここに低糖質ダイエットの落とし穴があります。糖質を減らして、脂質とたんぱく質でお腹いっぱいにしようと思うと、結果的に摂取カロリーが増えてしまうので、長期的には体重が増えやすくなってしまうわけです。