白坂翔代表(左)と池袋2号店の仙名鷹也店長(右)

運と実力のバランスで誰でも楽しめる

自ら「ゲームオタクなのです」という仙名店長に、最近のボードゲームの傾向を分析してもらった。「むかし人気だったサイコロの結果でゲームをするものより、最近は洗練されてきて、先を見据えた戦略的なゲームが人気です。終わるまで2時間かかるもの、その逆に、5分、10分で終わるパーティゲームと言われるものがあり、2分化されてきました」。

仙名店長が、昔からある不動の人気の『カタン』というゲームを見せてくれた。 “カタン島”と名付けられた六角形の島が舞台になっており、「資源で未来を開拓するロマン」と言う内容説明が箱についている。子どもも大人も遊べるゲームだ。

白坂代表にボードゲームならではの魅力を聞いてみた。

「たとえば将棋は、自分より実力が上のうまい人とやったら勝てません。でもボードゲームは頭が良ければ勝てるわけではないし、運と実力のバランスが面白いのです」

インタビュー中も若い人たちが次々店を訪れ、ゲームを選んで、テーブルで楽しんでいる。料金システムは時間制で、その間好みのゲームを何種類でも楽しめる。私がこれまでで最高齢の来店者だと思い、シニアの友人たちに自慢しようと考えていたら、白坂代表に「休日は、お孫さんを連れてお年寄りがいらっしゃいますよ」と言われた。「最高齢の」という名誉が欲しかったので残念だ。