けれど、働きたくとも、この年齢だとそうそう仕事は見つからない。そんな時に目にしたのが、近所に新しくオープンしたマクドナルドの求人募集でした。その店は、三方が窓で気の巡りもよさそう。若い人とも一緒に働けます。
それまでの職場はシニア世代が多く、雑談の内容は病気や介護の話ばかり(笑)。次に仕事をするなら、若い人たちのいる職場で働きたいと思っていました。
働いてみると、大学生などが多く、若いエネルギーをお裾分けしてもらっている気分。新しい情報も得られます。当初の目的は「お金を稼ぐこと」でしたが、気分転換、チームで働く喜びなど、たくさんのプラスアルファがありました。
ユーチューブを始めたのも、そもそもはお金を得るため。ユーチューブは、自分のチャンネルを作ったうえで、条件(ロコリさんが始めた当時はチャンネル登録者数が1000人以上、直近12ヵ月の動画の総再生時間が4000時間以上など)をクリアしなければ収益化できません。
シニア世代が配信するチャンネルを調べると、動画の合間に広告が入っていることから、収益化できている人が多い。昔からパソコンでブログを書くなど、もともとデジタル好きな私は、「よし、これだ」と。
小さい頃からファッションが好きで、洋服に関わる仕事をしてきました。自分が得意とする、プチプラファッション=安い洋服でも楽しめるコーディネイトを紹介するのはどうだろう?
とはいえ、動画制作はド素人です。そこで、初心者向けのハウツー動画を繰り返し見て、撮影から編集まで、すべてひとりでこなす方法を勉強しました。と同時に、いろいろなユーチューバーさんのチャンネルをチェック。どんな時に再生回数が伸びるか、何をすれば視聴者数が増えるかも研究しました。
そうして2022年8月にチャンネル開設。予想以上にたくさんの方が見てくださって、1ヵ月後、2本目の投稿から収益につなげることができたのです。