掛け軸は重要な意味を持つ

近年は和室のないご家庭もあるかと思いますが、昔の家の多くには和室と床の間があり、床の間には掛け軸や花などが飾られていました。

一般的に掛け軸は絵画や花と同じように好きなものを飾りますが、茶道の場合は少々異なります。

千利休から習得した茶道の心得や秘伝を記したとされる『南方録』に、「掛物ほど第一の道具はなし」と書かれている通り、茶道において掛け軸は重要な意味を持ちます。

禅語の掛け軸を拝見する時は、その墨蹟(禅僧の筆跡)の禅僧を敬う気持ちを持って一礼しましょう。