法則2 シンデレラフィットを目指さない

棚や引き出しにぴったり合うケースを入れて整える、いわゆるシンデレラフィット。隙間のない様は、見た目にも美しいですよね。

でも、これも片づけが苦手な人には向きません。

受講生の中に、収納品を購入する時、「ぴったり合うものを入れなくてはと思うと、面倒で後回しにしている」という人がいました。これでは永遠に片づきません。YouTubeなどの影響で、ぴったり合わせなくてはいけない、と思い込んでしまい、片づけに対して後ろ向きになってしまっています。

ラクにできる片づけの場合は、収納場所に入る大きさであれば、多少隙間ができてもいいと考えます。そう考えることで、心に余裕が生まれ、取り掛かりが早くなるはずです。

繰り返しになりますが、美しい収納は、片づけ得意さん向けです。

私自身も、収納の本を見て整然とした収納に惹かれ、あれこれケースを買ったはいいものの、サイズが合わずにケースが放置されたままに…という経験があります。受講生の方も、同じように何度もケースを買っては失敗の繰り返しをしていることが多いです。

YouTubeやインスタを見てもうまくいかない、と思ったらあなたにはラクにできない方法なのかもしれません。それだといつまでも片づかず、気持ちも晴れません。

ラクにできる片づけをマスターしたら、憧れのインスタやYouTubeの「映える収納」を目指すのもいいでしょう。

まずはラクにできる片づけですっきりさせ、片づけられる自分に出会ってハッピーになりましょう。

※本稿は、『自分を好きになる 片づけの法則』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。


自分を好きになる 片づけの法則』(著:阿部静子/ぱる出版)

私の片づけ講座を受講する方々は「何から片づけていいかわからない」という片づけ自体のお悩みもあれば、「片づけられない自分はだらしがない」「探しものをしてイライラすることが多い」といったお悩みを抱えている方まで様々いらっしゃいます。

ですが、私から言わせれば皆さん「片づけの法則」を知らないだけなのです。

自分を好きになるには「自分にもできた!」を感じ、自分に自信を持つことが近道。
片づけは、そのための手段です。