分け隔てなく接する大スター

僕が結婚したのは1988年ですが、1989年5月に子連れで結婚披露宴を行いました。健さんにも招待状はお出ししましたが、そういう晴れがましい席は苦手だからと欠席なさった。そしたら、披露宴の翌日、なんと健さんが僕の自宅までお祝いを届けにいらしてくださったんです。僕は仕事で大阪にいて不在。家内はびっくりですよ。玄関に、あの高倉健さんが立ってるんですから。(笑)

とにかく家の中に入っていただいたようです。

すでに長男がいたのですが、健さんは「かわいいなあ…」と一言。そして長男をじっと見つめていらした。それがまるで映画のワンシーンのようだったと家内は今でもなつかしく思い出しています。

あんなに礼儀正しくて、腰が低く、誰にでも分け隔てなく接する大スターはいません。頭が下がります。

対談の日、プライベートでのツーショット(写真提供◎五木プロモーション)