映画を貫く、愛憎のストーリーが非常に解り易く感動的!
皆さんは、『エイリアン』(1977)もスコット監督作だと気づいていましたか? 私は『エイリアン』を小学生の時見ましたが、宇宙人が女性の腹部を突き破って生まれてくるシーンは、もうトラウマ。でも、「見ずにいられない」魅力がありました。
その21年後にみた歴史大作『Gladiator』が同じ監督だとは! 『ブレードランナー』もスコット監督ですから、強力な作品を作り続ける胆力には脱帽。2年前に話題をさらった『ハウス・オブ・グッチ』も秀作でしたし。
さて、今回の『Napoleon』も、もちろんハイ・クオリティなので「是非ご覧あれ」と申し上げますが、お正月に一本だけ、というなら2000年の『Gladiator』をとにかく見てほしい!
『Napoleon』の戦闘シーンもよくできていますが、「軍」が戦って勝った負けただのより、ラッセル・クロウ演ずるマキシマスという「一人の戦士」が、生身で様々な敵と格闘していく迫力にはかないません。
もう見ていて「痛い」! 皮膚感覚に訴えてくる強さがこの映画にはあります。しかも映画を貫く、愛憎のストーリーが非常に解り易く感動的!