最後の結末を見てあなたはきっと涙する
さて、最低の皇帝コモドゥスにはルッシラという美しい姉がいて、かつてマキシマスと恋愛関係にあったらしい様子も描かれます。
実の弟には近親相姦を迫られ、忌避しながらも、息子を殺されることを恐れて、コモドゥスを少しずつ受け入れていく母親の心の機微は、女性として見ていてとてもスリリング。
彼女の思いは常にマキシマスに在り、クーデターの時はマキシマス脱走の手助け…。アクションだけでなく、愛欲シーンもたっぷりで、女性がみても面白いことは太鼓判!
運命はやがて、因縁のコモドゥスとマキシマスを引き合わせ、二人は闘うことに。けれどその戦いの直前、コモドゥスはまたも、信じがたい卑劣な行動に出るのです。
人間の弱さ、醜さ、社会の恐ろしさと、それに負けない意志の力と信頼の素晴らしさ。最後の結末を見てあなたはきっと涙すると思います。そして、辛いけれども成し遂げられたことには拍手せずにはいられないはず。
歴史を大いに活用し、魅力をもったそれぞれの登場人物のパッションを見事に描き出した傑作です!!お正月の「一本」はまずこれに決まり!
P.S
余力があれば是非23年後のホアキン・フェニックスを見に、劇場にどうぞ! (まだ上映館か、オンラインで見れると思います)