どこから湧いているか

【どこから湧いているか】

温泉は、湯船のすぐ近くで湧いているとは限りません。長いパイプを伝ってきたり、地下深いところからポンプアップされていたりする温泉も数多くあります。

『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(著:永井千晴/幻冬舎)

だから温泉オタクは、「どこから湧いて、どのように湯船に注がれているのか」をものすごく気にします。

まずは、どこから湧いているか。

温泉の湧く形態は、3種類あります。

・自然湧出 = 温泉が自然に地上に湧き出している状態
・掘削自噴 = ある程度掘ったら湧き出てくる状態
・動力揚湯 = ポンプで強制的に汲み上げている状態

人工的に掘削して……となると、湯船に注がれるまで時間を要す(鮮度が落ちる)だけでなく、そもそも自然の形ではない点から、やっぱり「自然湧出」が一番好きです。

これは、脱衣所などに飾られている温泉分析書に記されているので、ぜひチェックしてみてください。

余談ですが、深く掘る技術が進化したことにより、世の中に掘削型の温泉が増えました。その理由は、法律で定められた温泉の定義にあります。

(1)水の温度が25度以上
(2)指定された成分が一定量含まれている状態

どちらかを満たしていれば、「温泉」と名乗れるのです。ただし(1)は、ざっくりいえば「めちゃくちゃ深く掘ったところから湧いた水」であれば、温泉としての定義を満たせられる状態です。

なぜなら、地球の中心はマグマなので、掘れば掘るほど地下水も熱くなるから。

地中を100メートル掘るごとに地下水の温度は2〜3度上がるので、1000メートル近く掘って湧出した地下水は「温泉」になるのです。

主に都心部で見かける温泉施設は、ものすごく地中深く掘ることで「温泉」を手に入れているかもしれません。