湧いたところから湯船までの距離

【湧いたところから湯船までの距離】

どこから湧いているかがわかったら、次は湯船までどのように運ばれるかが知りたくなります。

源泉(湧いているところ)から温泉施設や旅館(湯船)まで、もし距離があれば「引湯」をします。すぐ近くに湧いていたらいいのですが、源泉の位置はさまざま。

近くの火山だったり、裏手の田んぼだったり、川底だったり、岩の割れ目だったり。そういった自然のスキマから源泉を引いているのです。

引湯の距離が短ければ短いほど鮮度はいいといえますが、ときどき「源泉が熱すぎるので、外気で冷ましながら」長いパイプで引湯をするところもあるので、そういう工夫はものすごく大歓迎です。

冷水で温度を下げるより、百倍嬉しいものです。

ちなみに、温泉地によっては、温泉が湧いている場所を観光スポットにしているところも多々あります。

別府温泉郷の「地獄(=温泉が湧いているところ)」が代表的で、ぶくぶくと湧く姿に、自然の力をとくと感じられます。