源泉の管理者、湧いている量
【源泉の管理者】
源泉それぞれには、管理をする人がいます。
一番鮮度がいいのは、やはり温泉施設や旅館自体が管理者であること。「自家源泉」と呼ばれる、その施設や旅館が持つ源泉が、そのまま湯船に注がれている状態が最高です。
他には、「分湯」パターンがあります。
源泉の管理者が温泉地の旅館組合や自治体になっていて、タンクに温泉を溜めたあと、各施設に温泉を分けるスタイルを指します。
例えば、伊香保温泉(群馬)や、城崎温泉(兵庫)など。
どうしても自家源泉より鮮度は落ちてしまいますが、掘削しすぎて“枯れる”ことを防ぐ、温泉保護の視点から見ると、とても効率的だと思います。
【湧いている量】
温泉は湧いてからさまざまな旅を経て、ようやっと湯船に注がれます。ここで気にしたいのが、温泉の湧いている量であり、湯船に注がれる量。
湧出量が多ければ温泉の回転率も上がるので、鮮度のいい状態をキープできているといえます。惜しげもなくドバドバ湯船に注いでくれていたらサイコーです。
さらにいうと、湯船がどこから注がれて、どこから排湯されるのかも重要です。
注ぎ口と排湯口が遠ければ、新しい温泉がすぐに湯船に入り、古い温泉がきちんと排湯口に流れるので、とても好感度が高いのです。
排湯口はだいたい、湯船のフチから直接溢れ出る場合を除けば、湯船の側面・底面にあります。
私はフチから直接溢れ出るパターンが一番好きで、その排湯する勢いがいいと「新鮮だなあ」と思います。