温泉は定性評価

このようなさまざまな視点から、温泉オタクは「鮮度」をはかっています。かいつまんでしまえば、

・自然湧出で
・すぐ近くで湧いていて
・自家源泉で
・たくさん湯船に注がれていて
・湯船は大きすぎず
・源泉かけ流しの状態

がサイコーの鮮度、といえます。でもそれだけを目指すと、ほとんどの温泉は“脱落”するでしょう。

先に書いたような「分湯」は温泉保護の視点からいえばすばらしい取り組みですし、掘削して今まで存在しなかった温泉に浸かれるようになったのも本当にいいと思っています。

温泉の湧出量が少ないがゆえに源泉かけ流しにできない施設もたくさんあります。

そういったさまざまな妥協と苦労も考慮しながら、どんな温泉も楽しむのが一番ではないでしょうか。

温泉は定量ではなく、定性評価です。まずは知ることが、何よりも大切だと感じます。

※本稿は、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。


女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(著:永井千晴/幻冬舎)

訪れた温泉は約500湯。
ヒマさえあれば女ひとりで温泉を巡りまくっている「温泉オタク会社員」による温泉偏愛エッセイ!

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