150円のお賽銭で神様が見せてくれたもの

実は今回、神様の力を強く感じる不思議な出来事があった。手術前の病室で突然、ベッドの左側に透明なスクリーンが下りてきたのだ。そこに、動く何かが映っている。目を凝らすと、歌舞伎の連獅子に出てくる白い獅子が見事に舞っているではないか!

獅子は近くにやってきて、大きくひと舞いし、背を向けて遠くへ行ってしまった。白地に金が入った袴もはっきり見え、後ろ姿は美しく、言葉にできないほどだった。

獅子は伝説上の霊獣で、中国の清涼山に生息すると伝えられる。インターネットで調べると、仏教では文殊菩薩の乗り物とされているらしい。その連獅子の白いほうが、私の前に現れたのである。あの神社の神の使いだろうか。

お正月にしかお参りに行かないような私に、そしてたった150円程度のお賽銭で自分の病気平癒を願っただけの私に、舞いを見せてくれたのだろうか……。

私は自分の浅ましさを恥じ、泣けてしまった。ありがたいとも思った。あの時たしかに、これからもがんばれよ、というエールを感じ取ったのだ。真剣に祈ったのを、神様は認めてくださったのかもしれない。なぜなら私は、占い師に命尽きると言われた71歳を過ぎ、今も元気に過ごせているのだから。