熱海富士は連勝して4勝4敗
初日には幕内力士42名全員が揃っていたが、大関・貴景勝が頚椎症性神経根症で休場。前頭8枚目・北青鵬と前頭17枚目・碧山もそれぞれ膝の怪我で休場。
場所前の稽古では絶好調が伝えられた小結・高安は急性腰痛で3日目から休場し、6日目から再出場したが、8日目はインフルエンにかかり腰痛も発症して休場となり再出場は望めないという。8日目の取組で朝乃山と北勝富士が怪我をして休場力士が増えた。
先場所と先々場所で優勝争いをしていた前頭筆頭・熱海富士は、初日から4連敗した。「僕の廻しをつかんでください」と言わんばかりの脇の甘さを見て、照ノ富士の土俵入りの太刀持ちを初めて務め、太刀を右手で掲げているので、脇があく癖がついたのかと本気で思い、心配した。
5日目の正面解説者は、熱海富士の師匠である伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)だった。熱海富士は翔猿に勝ったが、伊勢ケ濱親方は、「あんまりいい相撲じゃないですね」と言い。「いらない投げうつし、いいとこないですね」と嘆きのような口調で話していた。
師匠の嘆きが伝わったのか、熱海富士は従来の相撲を取り戻したようで連勝して4勝4敗だ。