2024年1月14日、大相撲初場所が東京・両国国技館で始まりました。横綱・照ノ富士も本場所での久々の土俵入り、幕内の全力士42人が揃った今場所は果たしてどうなるか?残念なことに、注目の朝乃山と北勝富士の休場が発表されました。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。

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この8日間いろいろなことが起こり過ぎた

大相撲初場所は中日8日目に、ひとり全勝だった元大関の前頭7枚目・朝乃山が、前頭10枚目・玉鷲の39歳とは思えない馬力の押しに廻しが取れず、すくい投げに破れた。もともと人気の朝乃山は、能登半島地震の被災地である富山県出身であるための応援も加わり、連日満員の国技館の声援はすごくなっているが、9日目は怪我で休場した。

1敗は朝乃山と大関を目指す関脇・琴ノ若、前頭14枚目・阿武咲、出世が早くて髷が結えない新入幕の前頭15枚目・大の里の4人となった。

8日目の大の里は、同じ石川県生まれで10歳年上のあこがれの前頭13枚目・遠藤を、馬力で一気に押し出した。遠藤は今場所、相撲のうまさを活かすだけの力強さがなく、1勝しかしていない。遠藤も能登半島地震の被災地に元気を届けたいのに辛いだろう。

3場所ぶりに登場した横綱・照ノ富士、先場所優勝して綱とりを狙う大関・霧島、大関・豊昇龍は2敗だ。3力士ともに、もうこれ以上は負けられない。後半戦は大混戦になるだろう。

何が起こるか分からないのが大相撲だが、この8日間、いろいろなことが起こり過ぎた。