厄介なアレから解放、「恋人気分」再び!?

以前は夫・義父母とともに、築48年、6DKの夫の実家に住んでいました。しかし3年ほど前、義母と義父が相次いで逝去したことを機に、ガタがきていた家と土地を売り払い、2DKの分譲マンションを購入したのです。すると生活に、いい変化が表れました。

まずは、「フローリングの掃除って、こんなにラクなの!?」ということ。夫の実家は古いうえに畳の部屋が多くて……。障子の桟のホコリ拭きなど面倒な掃除が必要なくなり、せいせいしました。

そしてなんといっても、町内会のつきあいが一掃。会費の支払い、ゴミ置き場の掃除や草むしり、祭りの準備などの苦痛な作業をしなくていいとは、すばらしい! 無駄に気遣いを求められるご近所づきあいは、いまや皆無です。

「あそこの奥さん、仕事ばかりに精を出して、毎日お惣菜を買っているみたいよ~」と噂される心配もなく、食事は堂々と市販のお惣菜頼みで、仕事後に夫とデートするなど「恋人気分」を味わっています。

(IT会社勤務・42歳)

 

定年夫が料理に目覚めて

夫が定年退職しても、食事は私が毎食つくるのだろうか……。そんな不安をよそに、夫は「老後の楽しみ」として、料理教室に通い始めた。晴れてリタイアした2年前から、いっさいの料理を担当してくれている。

ただし洗い物は山積み、料理の素材は金に糸目をつけないのが難点だ。100グラム500円のお肉など、普通の主婦なら買わないだろう。しかし男の人は、当たり前のように購入してしまうのだ。文句をつけても、「うまいんだから、いいだろ?」と聞く耳もたず。

そこで、過去の家計簿を見せてやった。「ほら、こうやって子どもたちの学費を捻出してきたのよ」と、大げさに。すると「ごめん。頑張ったんだなあ、お前」と謝ってくれたのだ。

初めてもらった労いの言葉にも感動したけれど、それ以来、洗い物も自主的にやってくれるので大満足。最近では、月1回、お互いの友人を招いてホームパーティをしている。なんと、そこで友人同士の「熟年再婚」が成立。夫の料理が功を奏したのかな?(笑)

(主婦・61歳)