要介護度

要介護度について少しだけ説明しましょう。

そもそも要介護とは、身体・精神の障害により、原則6カ月にわたり継続して、入浴、排せつ、食事といった日常生活における基本的な動作の全部または一部について、常時介護を要すると見込まれる状態です。

『マッチョ介護が世界を救う! 筋肉で福祉 楽しく明るく未来を創る!』(著:丹羽悠介/講談社)

要介護度には、1から5までの5段階があります。

要介護度5はもっとも重い段階。排せつや食事、身だしなみや部屋の掃除といった身の回りの世話がほとんどできない状態であり、日常生活すべての面で常時介護がないと生活をするのが困難な人が対象です。

要介護度が重たいほど支援は大変ですが、事業所の経営的には要介護度が重たいほどプラス。介護サービスの単価自体は同じなのですが、要介護度が重たくなるほど、支援に入る頻度が増えるため、収入が得やすいのです。

毎日介護の仕事に精が出せると、収入面でプラスになるだけではなく、経験値も早く高まります。その意味でも、要介護度5の利用者が支援できるのは、スタートしたばかりの事業所にとっては有難い話でした。

2組ともほとんど寝たきりに近かったので、要介護度5の定義にもあったように、日常生活のすべての面での支援が求められます。

典型的な1日のスケジュールは、次のようになっていました。

まず、事前に起床時間を伺い、時刻通りに訪問します。そして汚れたおむつを新しいものに交換して着替えを手伝い、好みに応じた朝食を提供します。

食事の後片付けを終えたら、次はお昼前に再び訪問。おむつを交換して、昼食を提供したら、必要に応じて部屋の掃除などを行います。

1日の締めくくりとして、夕飯前に訪問。おむつを交換して、夕飯を提供したら、お風呂に入ってもらいます。入浴が困難なケースでは、身体をキレイに拭く「清拭」を行うこともあります。

すべて終わると、「今日はこれでおしまいです。また明日の朝来ますね」と挨拶して、1日が終了。その繰り返しです。

以上のサービスを3人でローテーションを組み、1回1組あたり一人で担当しました。